修繕コラム大規模修繕に関する豆知識などをお届けします

大規模修繕の豆知識の記事一覧

アスファルト防水の種類と特徴

愛知県尾張地域のアパート&マンションのオーナー様へ いつもお世話になっております。 アパート・マンション大規模修繕専門店 TB styleです。 今回は「アスファルト防水の種類と特徴」についてお話していきます。 マンションの屋上の防水工事において、「アスファルト防水」という工法を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。 アスファルト防水とは、その名の通りアスファルトを利用した防水層のことなのですが、正確には2つの工法があり、溶融したアスファルトを使用した熱工法と改質アスファルトシートを貼り付ける二つの工法があります。 さらにその中でもシートの貼り付け方にも種類があり、トーチ工法と呼ばれるものと粘着剤で貼り付ける冷工法があります。 下記のほうなイメージです。 アスファルト防水  ┗熱工法  ┗貼り付け工法   ┗トーチ工法   ┗冷工法 それではそれぞれのアスファルト防水について詳しく解説します。 1.アスファルト防水 こちらはアスファルトを加熱溶融し、ルーフィング類を貼り付ける工法になります。 硬化までの時間が早く、施工後早い段階で防水機能を発揮することができます。 このルーフィングに押さえコンクリートと呼ばれる仕上を行い、防水層をコンクリートで保護します。   2.改質アスファルト防水 改質アスファルトと呼ばれる、通常のアスファルトより性能の高いものを使用します。 この性能の高さはゴムやプラスチックのような合成高分子材料を組み込むことで実現しています。 この改質アスファルトは通常ものより性能が高く、少ない層で防水層を作ることができるため、柔軟性、施工性に優れます。 トーチ工法 改質アスファルトを原料としたシートで、裏面をトーチバーナーと呼ばれる大型バーナーであぶって貼り付ける工法です。 冷工法  シートを、裏面に付いているゴムアスファルトの粘着材で貼り付ける工法です。 砂の付いたシートで仕上げる露出仕上げが多いです。 アスファルト防水の特徴 熱工法は溶融したアスファルトの異臭や煙が発生します。 さらにアスファルトの溶融温度は220℃を超えるほど高く、近隣への環境問題や作業員の火傷などの危険性があります。 トーチ工法はあぶり不足などの施工不良による早期劣化や雨漏りなどの不具合が生じやすいという特徴があります。 このようにアスファルト防水といっても細かな違いが存在します。 しっかりと違いを理解して、自分の建物に合った形がどれなのかを判断しましょう。   TBstyleでは、計画段階からアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。 お問い合わせはこちら HPにない情報満載!カタログ資料ダウンロードはこちら 2022年10月20日 更新
大規模修繕の豆知識

本当に行うべき大規模修繕とは?

愛知県尾張地域のアパート&マンションのオーナー様へ いつもお世話になっております。 アパート・マンション大規模修繕専門店 TB styleです。 今回は「本当に行うべき大規模修繕」についてお話していきます。 国土交通省の調査結果によると、足場を組むなど建物の大がかりな修繕を行う「大規模修繕」の計画を立てている賃貸住宅オーナーは、わずか2割程度しかいません。 残り8割のオーナーは「必要なときに実施すれば十分」と考えている人が多いそうですが、この「必要なとき」が適切なタイミングかどうかは疑問です。 「雨漏りが発生した」など実害が出てから応急的に対処しているケースが多いのではないでしょうか。  重要なことは「何のために修繕をするのか」ということです。 あくまでも大規模修繕はオーナー様が目指す賃貸経営の姿を叶えるための手段でしかないのです。 例えば、これから何年ぐらい賃貸経営を続けたいか、どのくらい建物を長持ちさせたいか、によって修繕すべき部位や仕様、コストのかけ方が変わります。 極論、この先長くもたせるつもりがないのであれば大がかりな工事は必要ありません。  そして、オーナー様にとって大切なことはこのような賃貸経営の目的をふまえた修繕の提案をしてくれる業者を選べているかどうか、です。 多くの施工業者は自社の利益を優先し、大がかりな工事を提案してきます。 しかし、それではオーナー様が目指す賃貸経営ができるかどうかは分かりません。 しっかりと現状を把握しベストな提案をしてくれる業者を選ぶことがより良い賃貸経営を行う秘訣です。 TBstyleでは、計画段階からアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。 お問い合わせはこちら HPにない情報満載!カタログ資料ダウンロードはこちら 2022年10月14日 更新
大規模修繕の豆知識

修繕資金がないときはどうしたらいい?

愛知県尾張地域のアパート&マンションのオーナー様へ いつもお世話になっております。 アパート・マンション大規模修繕専門店 TB styleです。 今回は「修繕資金」についてお話していきます。 賃貸アパート・マンションの満室経営を維持し、建物の価値を持続していくために、大規模修繕の実施は欠かせません。 その際、一番気になるところは「修繕にはどれぐらいの費用が必要なのか」ということです。 建物を40年間保有する場合にかかる外装の修繕費は、木造・軽量鉄骨の物件で1戸当たり約80万円、RC造・重量鉄骨造で1戸当たり108万円と言われています。 つまり、20戸のRC造の物件の場合、40年間で約2,160万円がかかるということです。  ではこの修繕費はどうやって調達すればよいのでしょうか。 ベストな方法は早い段階から毎月少しずつ積み立てることです。 しかし、将来の修繕に備えて資金を積み立てているオーナー様は少数派です。 その理由は、長期修繕計画を立てていないから目標金額がわからなかったり、積立金は経費にならないなどということからです。 ただ、手元に資金がないからといって、修繕を先延ばしするとリスクが増してしまいます。 「劣化の進行→競争力の低下→空室増加→家賃収入の減少→修繕費の確保困難」という悪循環に陥り、手遅れになりかねません。 そこで、修繕資金がないときの対処法を下記に示します。 ①借り入れを活用する 築古物件の場合、融資を受けにくいイメージがあるかもしれませんが、最近は、オーナーの資産内容、賃貸経営の資金繰りの状況次第では、築古物件でも柔軟に対応してくれる金融機関が出てきています。 特に、日頃からやりとりしている信用金庫など、地域密着型の金融機関なら、親身に相談に乗ってくれるでしょう。 ②分割施工を行う プロに建物の劣化診断をしてもらい、すぐに修繕が必要なところ、5年後でも構わないところを振り分け、優先順位の高いところから着手するという考え方もあります。 外階段や廊下、屋上の防水など足場の不要な工事と、外壁塗装のように足場の必要な工事に切り分けるというのも1つの方法です。 つまり、必要な工事を先送りするのは避けるべきですが、優先度の低い部位を後回しにする分にはダメージは小さくなります。 このように分割すれば、支出を分散できます。 TBstyleでは、計画段階からアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。 お問い合わせはこちら HPにない情報満載!カタログ資料ダウンロードはこちら 2022年10月6日 更新
大規模修繕の豆知識

8/28(日)アパート・マンション空室対策セミナーの御礼

愛知県尾張地域のアパート&マンションのオーナー様へ いつもお世話になっております。 アパート・マンション大規模修繕専門店 TB styleです。 8月28日に開催しました、「アパート・マンション空室対策セミナー」へご参加くださった皆様、 お忙しい中、誠にありがとうございました!! 少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。 今後もご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。   【セミナーの様子】 低コストの修繕で3ヶ月後の入居率が120%UP 費用をかけずに空室対策をする5つのポイントを大公開いたしました!!                         残念ながら今回のセミナーにご参加できなかった方や遠方の方は、下記の無料オンラインセミナーへご参加ください!! オンライン 8月30日(火)一回目10:00~11:30 オンライン 8月30日(火)二回目13:30~15:00 オンライン 9月1日(木)一回目10:00~11:30 オンライン 9月1日(木)二回目13:30~15:00 オンライン 9月2日(金)一回目10:00~11:30 オンライン 9月2日(金)二回目13:30~15:00 オンライン 9月3日(土)一回目10:00~11:30 オンライン 9月3日(土)二回目13:30~15:00 オンライン 9月4日(日)一回目10:00~11:30 オンライン 9月4日(日)二回目13:30~15:00 セミナーのお申し込みはこちら https://tb-style.jp/seminar/19910/ お電話で申し込みの方はこちら 0120-931-797(受付時間 10:00-16:00水曜定休) 一つでも当てはまる方はぜひご参加ください! 空室期間が長くなり将来が不安な人 現在空室はないが、築年数が経ちこのままでいいか不安な人 築年数が経っているが家賃は下げたくない人 大規模修繕をしても効果がないと思っている人 大規模修繕にお金をかけたくない人 入居率が下がっているけど大規模修繕まではしたくない人 そもそもこの物件を持ち続けていいか悩んでいる人 参加特典 失敗しない大規模修繕ガイドブック+Quoカード1,000円分をプレゼント!   TBstyleでは、計画段階からアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。 お問い合わせはこちら HPにない情報満載!カタログ資料ダウンロードはこちら 2022年8月30日 更新
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7/2(土)オーナーズフェスタの御礼

愛知県尾張地域のアパート&マンションのオーナー様へ いつもお世話になっております。 アパート・マンション大規模修繕専門店 TB styleです。 先日、オーナーズスタイル主催の 「大家さんフェスタ」がウインクあいちにて開催され、 弊社も出展をさせていただきました。 当日はたくさんのオーナー様とお話をさせていただき感謝しております。 貴重なお時間をありがとうございました。   【フェスタの様子】                         フェスタにてご不明な点などございましたら、お気軽にお問合せください。 TBstyleでは、計画段階からアドバイスをさせていただきますので、少しでもお悩みをお持ちの方はぜひご相談ください。 お問い合わせはこちら HPにない情報満載!カタログ資料ダウンロードはこちら   2022年7月8日 更新
大規模修繕の豆知識

6/12(日)アパート・マンション修繕対策セミナーの御礼

愛知県尾張地域のアパート&マンションのオーナー様へ いつもお世話になっております。 アパート・マンション大規模修繕専門店 TB styleです。 6月12日開催しました、「アパート・マンション修繕対策セミナー」へご参加くださった皆様、 お忙しい中、誠にありがとうございました!! また、こちらの不手際により、皆様にご迷惑をおかけしましたこと心よりお詫び申し上げます。 大変申し訳ございませんでした。 今後もご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。   【セミナーの様子】 大規模修繕で損する人、得をする人!! 大規模修繕で500万円価値をあげられる!?をテーマとしたセミナーを開催!! 残念ながら今回のセミナーにご参加できなかった方や遠方の方は、下記の無料オンラインセミナーへご参加ください!! オンライン 6月13日(月)一回目10:00~11:30 オンライン 6月13日(月)二回目13:30~15:00 オンライン 6月14日(火)一回目10:00~11:30 オンライン 6月14日(火)二回目13:30~15:00 オンライン 6月16日(木)一回目10:00~11:30 オンライン 6月16日(木)二回目13:30~15:00 オンライン 6月17日(金)一回目10:00~11:30 オンライン 6月17日(金)二回目13:30~15:00 オンライン 6月18日(土)一回目10:00~11:30 オンライン 6月18日(土)二回目13:30~15:00 オンライン 6月19日(日)一回目10:00~11:30 オンライン 6月19日(日)二回目13:30~15:00 セミナーのお申し込みはこちら https://tb-style.jp/seminar/19563/ お電話で申し込みの方はこちら 0120-931-797(受付時間 10:00-16:00水曜定休) 一つでも当てはまる方はぜひご参加ください! 管理会社に大規模修繕を任せっきりにしている。 大規模修繕のやり方がわからない。 築20年を過ぎているが、まだ大規模修繕の必要を感じていない。 いずれは収益物件を相続しようと考えている。 大規模修繕で資産物価を上げたい。 大規模修繕をしたいけれど、業者選びがわからない。 参加特典 失敗しない大規模修繕ガイドブック+Quoカード1,000円分をプレゼント!   2022年6月13日 更新
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デザイン修繕のポイント

愛知県尾張地域のアパート&マンションのオーナー様へ いつもお世話になっております。 アパート・マンション大規模修繕専門店 TB styleです。 今回は「デザイン修繕のポイント」を解説します! 大規模修繕は、建物の維持管理だけをする目的でありません。 外観のデザインも変えることができます。 例えば入居率が80%~90%であれば、そこまで気にすることはありません。 しかし「入居率が下がってきた」「入居づけをお願いしてもなかなか入らない」というオーナー様は、建物の状況を確認したほうがいいかもしれません。    例えば、達美装(TB styleの運営会社)が過去に行った物件では、外観のデザインとロゴを変えただけで内覧の問い合わせが増えて、入居率がアップした事例があります。 そのほかにも植栽を植え替え、間接照明で照らすことで、デザインをおしゃれに演出することにより、入居率をアップさせることが出来ます。 一般的に、建物の維持修繕工事に1000万円の修繕費がかかる場合、そこに200万円~300万円程のデザインを向上させるためのコストがかかります。 しかし、デザインに強みを持つ修繕屋さんの場合、これを100万円程度に抑えることができます。なぜなら、自社でデザイナー担当を有しており、外注費がかからないからです。 入居率を上げるためのデザイン修繕をする場合は、そのような修繕屋さんを選ぶとコストを最小限に、見た目のデザインを最大化することができるでしょう。 TBstyleでは、計画段階からアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。 お問い合わせはこちら HPにない情報満載!カタログ資料ダウンロードはこちら 2022年3月9日 更新
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事例別!重要度×緊急度で選ぶ大規模修繕

愛知県尾張地域のアパート&マンションのオーナー様へ いつもお世話になっております。 アパート・マンション大規模修繕専門店 TB styleです。 今回は「事例別!重要度×緊急度で選ぶ大規模修繕」についてお伝えします! 入居率低下にお困りのオーナー様、たくさんいらっしゃるかと思います。 「家賃を下げて、無理やり空室を埋めるしかないのかなあ」、とお困りではないでしょうか。 もちろん、その方法でも入居者を増やすことはできます。 しかし、入居者の層が変わってしまったり、オーナー収入が減ってしまったり、いろいろと課題も残ります。 入居率を上げる方法は家賃を下げるだけではありません。 家賃を下げる以外に、大規模修繕をし、物件価値を高め、入居率を上げることも方法の1つです。 物件の状態とオーナー様の悩みを掛け合わせ、それを基に物件調査を行い、重要度×緊急度の高い修繕箇所を見極める必要があります。 どんな工事をすれば、最小コストで最大の成果=入居率や物件の利回りを良くするためには、物件の入り口・外壁・入居者通路などをトータルで見ていく必要があります。 現在の物件状況×悩み別に修繕すべき箇所は異なります。 例えば入居率が高い物件の場合、「できるだけ支出を少なくしたい・長い間物件価値を継続したい」という悩みをお持ちかと思います。その場合、物件価値を維持するため、緊急性が高くかつ重要度の高い劣化箇所を見極めることが必要です。 また入居率が低い物件の場合、入居率を上げ、利回りを上げていくために、人の目に触れる箇所=エントランスや住宅動線のデザインを見直すことが緊急性が高く重要度が高い工事になるケースが多いです。 建物をしっかりとプロが見て、悩みに対して緊急度が高いのか、重要度を高いのかを「見える化」していき、無駄な修繕費用がかからないようコンサルティングしていくことが重要です。 TBstyleでは、計画段階からアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。 お問い合わせはこちら HPにない情報満載!カタログ資料ダウンロードはこちら 2022年2月2日 更新
大規模修繕の豆知識

大規模修繕工事って何をするの?工事内容を解説します!

尾張地域のアパート&マンションのオーナー様へ   本日は、大規模修繕工事について解説させていただきます。 マンションは頑丈な構造となっていますが、雨風や日光の影響を受け、少しづつ劣化が進んでいきます。そのため、適切な時期に修繕をして建物の安全と資産価値を維持していく必要があります。その中でも足場を掛けて行う大掛かりな工事を大規模修繕といいます。大規模修繕工事はさまざまな工事内容があり、工事するタイミングによって修繕する箇所は変わります。 適切なタイミングで適切な修繕をするためにも、大規模修繕工事本来の目的や工事内容をしっかりと把握しておくことが重要です。そこでこの記事では、大規模修繕工事の概要や費用の目安などについて紹介したいと思います。 1.大規模修繕工事とは 大規模修繕工事は、経年により起こる建物の劣化を防ぐことを目的として行われます。マンションは建築基準法に基づいて建築されているため、基本的に最低限の耐震性や防水性は保たれています。しかし、どれだけ優れた建物であっても、年数の経過とともに経年劣化を避けることは不可能です。 分譲マンションの場合は、一般的に管理組合が修繕計画を進めていきますが、そのなかでも足場を掛けるような特に大掛かりな工事を大規模修繕工事といいます。たとえば、外壁補修、シーリング工事、鉄部の塗装工事、防水工事などを実施します。工事をするのは主に共用部分ですが、大規模修繕工事は工期が長く、費用も高額になるため計画性をもって行うことが重要となってきます。 ●「修繕」と「改修」の違い 大規模修繕工事のことを調べると「修繕」や「改修」といったワードをよく耳にしますね。建物を直すという意味では「修繕」も「改修」も同じですが、どのような違いがあるのでしょうか。 まず「修繕」とは基本的に「建築当初の状態まで機能・性能を回復させる」ことを目的とした工事です。傷んでいる箇所や不具合が生じている箇所について、修理や部材の取り替えを行い、問題なく使用できる状態にまで回復させます。マンションの場合、日々の使用の中で発生した小さな不具合を直すための小規模な修繕工事があります。これとは別に、十数年に一度、建物全体の維持管理を目的とした大掛かりな計画修繕が実施されます。これを大規模修繕工事と呼びます。 一方で、「改修」とは、建物全体の機能・性能面をよりよく進化させ、住みよいマンションにしていくことを目的とする工事です。月日が経つと、住まいを取り巻く環境や私たちの暮らし方にも少しずつ変化が生まれます。また、設備や材料の進化により建物の性能や居住性も大きく向上していきます。しかし、修繕だけではマンションを維持することしかできませんので、改修工事で修繕による機能回復に加え、設備や性能をグレードアップし、現在の水準に見合うようなマンションに進化させます。暮らしやすさを実現するとともに、資産価値の維持向上にもつながります。 ●大規模修繕工事が必要な理由 マンションにも寿命があります。頑丈な構造ではありますが、風雨や日光の影響を受け年月ともに少しづつ劣化が進みます。こうした経年劣化による影響をできるだけ抑え、建物を長く安全に維持するために、定期的なメンテナンスは必要不可欠ですね。 建物を維持するうえで一番大切なのは、コンクリート内部の劣化を抑えることです。コンクリートの内部には鉄筋があり、これがサビると建物の強度が弱まります。通常は建物の外部から内部へとゆっくり変化が進んでいくのですが、外壁のひび割れや防水層の亀裂などがあると水や空気がコンクリート内部に入り込み劣化が進行してしまいます。こうした内部にまで至る深刻な劣化を防ぐためには、劣化を早期発見し、直すことが大切です。大規模修繕工事では、壁の補修などで足場を設置します。その際に、足場が必要な工事をまとめて行うため、大掛かりな工事になります。 また、大規模修繕工事を適切なタイミングに行うことは、マンションの資産価値の維持にも繋がります。経年劣化は放置すればするほど深刻になってしまいます。適切に大規模修繕工事を行ってきたマンションとそうでないマンションでは、年数が経つにつれて見た目や快適性の面で大きな差が出ます。さらに、防犯設備の強化やバリアフリー対策など新しいライフスタイルに対応した改修工事も、快適性の向上に伴い入居率アップにもつながります。 2.大規模修繕工事の3つのポイント 適切な修繕を実施するためには、目的や工事内容をきちんと把握しておくことが重要です。ここからは大規模修繕工事の内容や費用の目安などを紹介していきます。 ●大規模修繕工事にかかる費用 大規模修繕工事にかかる費用は1戸あたり100万円前後が相場です。マンションの規模によっても異なりますが、総額では数千万~億単位になります。ただし、住人が大規模修繕工事の際に費用を支払うことはほとんどありません。一般的に、マンションの管理組合が「修繕積立金」として、毎月徴収して積み立てているからです。 マンションの大規模修繕は住人全員の利益にかなうことなので、いざ実行するときに一部の人だけ支払えないとなるとトラブルの原因になります。そのような事態を避けるために、管理費と同じように毎月徴収して1回あたりに支払う負担を軽減しているのです。 ●大規模修繕工事の工事期間 マンションの大規模修繕工事にかかる期間は、「計画から着工まで」と「着工から工事完了まで」の大きく2つに分けられます。大規模修繕は共用部分の工事が主になり、多くの住人に影響が及ぶため、住人の同意なしには工事はスムーズに進みません。 住人の同意を得るためには工事計画を作成し、説明会を開催し、理解を得る必要があります。一般的に計画から着工までは1~2年程度かかります。 また着工後は、足場が建ち、作業員や車両などが頻繁に出入りをします。洗濯物干しや窓開け、ベランダの使用などに制限がかかることもあります。施工会社としっかりコミュニケーションをとり、住人の日常生活へのストレスを極力抑える工夫が必要です。着工から工事完了までは50戸以下の小規模マンションは3~4カ月程度、50戸以上の大規模マンションなら4カ月以上が目安です。 ●大規模修繕工事の周期と回数 大規模修繕工事を実施する時期や回数に決まりはありません。マンションの劣化状況に応じて各管理組合が主導して実施するかどうかを検討します。 一般的な目安として12年周期だと言われています。これは、国土交通省が発表している「長期修繕計画作成ガイドライン」で示されていることが理由のひとつです。また、新築時の建材の保証期間が、10年程度で設定されているケースが多いことも理由のひとつです。近年は材料も進化しています。例えば、大規模修繕工事の際に耐久性や防汚効果に優れた製品を使用することで修繕周期を延ばす工夫をするマンションも増えてきています。 実際に修繕を行うかどうかは、建物の状態から総合的に判断する必要がありますが、前回の修繕から10年を超えた頃から大規模修繕について協議を始めるマンションが増えてくるようです。 3.大規模修繕工事の内容   ●大規模修繕工事の大まかな流れ まずは管理組合内で大規模修繕工事を実施するための体制づくりが必要です。 管理組合内の体制が固まったら、次に「現状調査」を実施し、その結果に基づいて「予算や修繕計画の立案」を行います。修繕のなかには早急に対処が必要な箇所と、緊急性を要しない箇所があります。現状調査によって修繕する箇所の優先順位をつけて、予算を上手く振り分け実施計画を作成することが大切です。ただし、一般の方が大規模修繕の工事内容について判断するのは難しい場合が多いので、適切な大規模修繕工事を行うためには、専門知識を持った人に参加をしてもらい、アドバイスを取り入れながら計画案を作成することをお勧めします。その後は施工会社を選定し、住人向けの工事説明会を開催し、着工という流れになります。 【工程1:仮設工事】 工事が始まって、まず行われるのが仮設工事です。仮設工事では、足場や現場事務所など仮設の設備などを設置します。力仕事や繊細な作業を行う職人にとって、足場は安定していなければなりません。またメッシュシートには塗料の飛散防止や落下物防止といった役割があります。いずれも工事の品質を確保するためには欠かせない大切な設備です。 【工程2:下地補修工事】 下地補修工事は、建物の細かい部分の補強や補修を行うということをいいます。下地補修作業は、後の工程に大きく影響します。仕上げの塗装をどれだけきれいに仕上げても、下地の状態が悪ければ症状がすぐ再発するといった最悪のケースを招く場合もあります。安心して住民の方に生活をしていただくための重要な工程です。 【工程3:タイル補修工事】 経年により、しっかり接着されていたタイルも下地が浮いたり、ひび割れが出てくることがあります。そのまま放置しておくとひびから雨水が侵入しコンクリートを傷めてしまい、剥がれたタイルやコンクリートが落下し通行人に危険が及び命に関わる最悪の事態になりかねません。 劣化したタイルはひび割れや剥がれが発生して、建物の美観を損ねる原因となります。建物の外観が悪いと入居率の低下につながってしまいます。よって大規模修繕の際はタイル補修も行うことをおすすめします。 【工程4:シーリング工事】 シーリング工事は、建物の隙間からの雨水の侵入を防ぐ役割があります。外壁のつなぎ目やサッシ廻りに使用されるシーリング剤は、年数の経過とともに硬化してひび割れやすくなります。雨水や小さな汚れはほんのわずかな隙間からも侵入します。見た目は問題なくても、サッシと壁の間や外壁の目地のわずかな隙間が雨漏りの原因になるケースもあります。 工事には足場が必要になるため、大規模修繕工事の際に一緒に打ち替えをするのがよいでしょう。シーリング剤を新しくすることにより雨水の侵入を防ぐほか、建物の気密性が高まり、断熱性の向上も期待できます。 【工程5:外壁塗装工事】 塗装には美観を高めるほか、雨水や汚れからマンションを守るという役割があります。劣化が進み下地との接着性が落ちると塗装が剥がれ、その部分から侵入した雨水などがコンクリートを徐々に傷めていきます。 大規模修繕工事では、まず下地と塗料との付着力を確認します。付着力に問題がない場合は上から塗り直しますが、付着力が弱い場合には現状の塗料を除去してから新たに塗装を塗りなおします。 【工程6:鉄部塗装工事】 扉や外階段、手すりなどに使用される鉄部は経年により錆びが発生し、見た目や耐久性に問題が出てきます。錆が発生している箇所はサンドペーパーやワイヤーブラシなどで丁寧に錆びを落とす作業をしてから、塗装を塗り重ねていきます。この作業により見た目と耐久性がアップします。 【工程7:防水工事】 コンクリートは耐久性に優れていますが、経年により生じたひびなどから内部に水が浸入し構造部へのダメージを引き起こします。そのため、屋上やベランダ、廊下といった箇所には防水工事を行い、雨水や汚れから守ることが必要です。防水工事には「シート防水」や「塗膜防水」など様々な工法があります。防水塗料にもいろんな種類があるため、予算や環境に合わせて相談されることをお勧めします。 その他の工事 そのほかにも必要に応じて工事を行う必要があります。たとえば、エントランスの改修工事、玄関扉やサッシの交換、給排水管の工事などです。 エントランスの改修工事では、自動ドア化、オートロック設置のほか、近年ではバリアフリー化なども人気となっています。 また、玄関扉やサッシの交換工事は見た目がきれいになることはもちろん、「玄関ドアが軽くなった」「エアコンの効きが良くなった」など住人にとってもメリットがありますね。 給排水設備については、長年の使用により漏水事故に繋がるため、築25~30年を超える建物では一度点検をしていただくことをお勧めします。設備工事にはそのほかにも、ガス設備や電気設備、防災設備など多くの項目があるので、事前に把握しておくことも大切です。 大規模修繕工事の際には、劣化個所の補修にだけでなく、機能改善や時代に合わせたニーズを取り入れることで、快適性や安全性を高めることができます。   まとめ 鉄筋コンクリート造のマンションは適切にメンテナンスを実施すれば、100年以上もつと言われています。大規模修繕工事は単なる劣化補修だけでなく、住人の日々の生活の安全と快適、そしてマンションの資産価値を守る、建物の寿命にかかわるとても大切な工事です。 施工は様々な箇所に及ぶため、専門的な知識がないと適切な判断をするのが難しいでしょう。できれば計画段階から専門家のアドバイスを交えて準備をしていくことをおすすめします。 TBstyleでは、計画段階からアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。   工事に関するお問い合わせはこちらから https://tb-style.jp/contact/ お電話の方はこちらへ 0120-931-797(受付時間 10:00-16:00水曜定休) 2022年1月25日 更新
大規模修繕の豆知識新着情報
株式会社 達美装 代表取締役

髙見澤 達也TATSUYA TAKAMIZAWA

大規模修繕の豆知識での外壁・屋根塗装をご検討なら、ぜひ株式会社 達美装にご相談ください!

私自身もオーナーです。
だからこそオーナーの気持ちに寄り添った提案を致します。

愛知県名古屋市、達美装の代表取締役の髙見澤です。
弊社は名古屋市密着の大規模修繕の専門会社です。当社は一般住宅の塗装工事業として創業し活動する中で、マンション・アパートのオーナー様よりできるだけコストを抑えて工事を行いたいと伺い、このような専門店をオープンしました。

塗装や防水など、修繕・改修工事に関しては全て対応できる体制が整っております。ただ安いだけではなく、自社職人も抱えて高品質なアパート、マンション修繕ができる体制を取っており、名古屋市のオーナー様には、満足してもらえると自信を持っております。また、名古屋市の皆様のおかげで20周年を無事迎えることができました。これも、ひとえに皆様のご愛顧の賜物と心より感謝申し上げる次第です。

私自身も不動産物件を所有するオーナーです。所有物件を管理会社に任せっきりにしていると、ずさんな改修工事をされたりしてしまうことがあります。だからこそ、自らしっかりと所有物件を管理することが重要です。
大規模修繕工事専門のプロフェッショナルとして、スタッフがオーナー様のお悩みや不安を一緒になって解消できるよう分かりやすい工事内容のご提案・アドバイスをさせていただきます。
スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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