修繕コラム大規模修繕に関する豆知識などをお届けします

大規模修繕の周期はどれぐらい?

大規模修繕の豆知識 2023.10.13 (Fri) 更新

愛知県尾張地域のアパート&マンションのオーナー様へ

いつもお世話になっております。

アパート・マンション大規模修繕専門店 TB styleです。

今回は「大規模修繕の周期」を解説します!

外壁塗装 愛知

大規模修繕工事は、12年周期が一般的といわれています。
しかし、必ず12年目に工事を行わなければならないというわけではありません。

大規模修繕工事は、おおよそ12年から15年の周期で行われることが多く、近年では18年周期で工事が行われる例もあります。
では、大規模修繕工事の周期はどのように決定すべきでなのでしょうか。

なぜ、大規模修繕は12年周期が一般的なのか

なぜ、大規模修繕工事が12年周期で行われることが多いのか、主な理由を考えてみましょう。

国土交通省「長期修繕計画作成ガイドライン」による影響

一般的に、マンションなどの大規模修繕工事は「長期修繕計画」を立ててから進行されます。

「長期修繕計画」は、マンションの管理組合が主導で作成される修繕計画書です。 主に、建物の劣化や破損などの修繕を行う頻度や、どの程度の修繕を行うのかを明確にするために作成されます。長期修繕計画の作成を補助するため、平成20年に国土交通省が「長期修繕計画作成ガイドライン」を公開しました。 

こちらのガイドラインに、「外壁の塗装や屋上防水工事などを行う大規模修繕工事の周期が12年程度です」という記載があります。

平成20年以降、ガイドラインを参考に修繕計画を作成することが多くなったことが、12年周期での修繕が主流になった理由だと考えられます。

全面打診調査の実施時期と重なるから

平成20年4月に建築基準法が改正され、定期報告制度の調査、検査基準が厳格化されました。

タイル貼、モルタル仕上げなどの建築物はタイルなどの外壁落下事故の危険性があるため、建造、改築などから10年が経過している場合、3年以内に外壁の全面打診調査を実施することが義務付けられました。
全面打診調査とは、タイルをたたいて外壁タイルと下地に隙間がないかを確認する調査 のことをいいます。
外壁タイルは専用の接着剤で貼り付けられます。そのため、経年により接着剤が劣化すると、タイルの間に「浮き」と呼ばれる隙間が発生します。
すぐにタイルが剥がれることはありませんが、劣化が進み万が一外壁タイルが落下すると、命に関わる大事故になりかねません。 このような重大な事故を防ぐため、築10年を経過したタイル貼のマンションでは全面打診調査が義務付けられているのです。
また、外壁の全面打診調査を行うには足場を設置する必要があります。足場設置には費用がかかるため、足場を用いる大規模修繕工事を同じ時期に実施するケースが多いのです。

③塗料の寿命を考慮している

マンションに使用される塗料の寿命はおよそ8年、長持ちするもので12年といわれています。 12年以上経過した塗料は浮き、ひび割れ、結露、欠損などが進行し、建物を保護する役割を果たせなくなります。

例えば、3000平米のマンションを12年で大規模修繕する場合、500万の費用が発生するとします。 一方、同じ3000平米のマンションを15年で大規模修繕すると、次の修繕までの期間が長くなり、劣化が進む可能性が高くなります。 結果、修繕費用が膨らみ700万程かかってしまった…という可能性があるのです。
しかし、15年周期で大規模修繕工事を行う場合も、しっかり計画を立てることで以降の支出を減らすことは可能です。
18年目で工事を行う場合も、大規模修繕工事前に小規模な修繕を加えたうえで計画すれば、60年後に多くの予算削減が見込めるでしょう。

「長期修繕計画」は、雨量が多い、海が近い、大通り沿い、日当たり状況など、土地や建物の周辺環境も考慮して計画を立てることが重要です。

大規模修繕は2周期、3周期以降どう変わるか?

12年周期で大規模修繕を行う場合、12年目は屋上や外壁を中心に大規模修繕が行われます。 24年目は前回(12年前)と同様の工事で済むケースが多いです。36年目は建物の老朽化が進んでいるため、共用部やサッシまわりの取替を検討する時期です。マンションは築年数に応じて劣化が進みます。そのため、大規模修繕工事は回数を重ねるごとに修繕範囲・費用が増えることを知っておきましょう。

外壁塗装 愛知

近年の大規模修繕工事は18年周期で行う場合もある

これまで、大規模修繕工事といえば12年周期で実地されるケースが一般的でしたが、近年は18年周期で修繕が提案されることもあります。
修繕周期を延ばすことで、修繕にかかる費用も少なくて済むというメリットが挙げられます。しかし18年周期の場合、次の修繕までの期間が長いため、局所的な劣化によるトラブルが起こりやすく、結果として修繕費が増えてしまうデメリットも考えられます。

大規模修繕工事を18年周期で行うためには、綿密な修繕計画を立てて、プロの診断を受けた上で工事に臨むことが重要ですね。
環境や条件によって、18年周期、12年周期どちらが合っているか環境や条件にもよりますので、まずは外壁診断とシミュレーションで確認されることをお勧めします。

 

TBstyleでは、計画段階からアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

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